こんにちは、パンダラヴァーです。
今回は、お題当てゲームの亜種としてアメリカや日本で流行った二十の扉の遊び方について紹介します。
二十の扉とは
正式なゲーム名は「二十の質問」(Twenty Questions)と言います。
日本ではラジオ放送で「二十の扉」というクイズ番組でこのゲームが一般に認知されたことから今でもそう呼ばれることが多いです。
二十の扉の遊び方
二十の扉は基本的にお題当てゲーム(イエスノーゲーム)を元に作られています。
説明を見てもわかりづらいようであれば、「お題当てゲームの遊び方」の記事も参考にしてみてください。
二十の扉の配役
・GM (ゲームマスター) 1人
出題者です。
・プレイヤー 何人でも
回答者です。
二十の扉のルール
・GMが出題するお題を決めます。
・GMはゲームをスタートする前にヒントとしてお題のジャンルを伝えます。
(例:今回のお題のジャンルは【動物です】【植物です】など)
・プレイヤーはお題に関する質問をGMに全員で合計20回まですることができます。
・質問ははいかいいえで答えられるものでなくてはいけません。
・GMは<はい・いいえ・わからない>で回答します。
二十の扉の面白いポイント
二十の扉と普通のお題当てゲームとの一番の違いは
・質問数が20回と限定されている
・質問の前にジャンルのヒントが与えられる
ということです。
20回というと少ないように感じられますが、5人村で4周質問できると考えると聞ける範囲はかなり広いです。公式のインサイダーゲームのお題カードに設定されているようなお題ならほとんど答えまで到達すると思います。ですがもう一つのルール、「ジャンルのヒントが与えられる」という部分でゲームは序盤を飛ばし、終盤の場面だけを抽出されることになります。これによって、20回の質問をお題にある程度近づいた状態で使えることでピンポイントで極めて限定されたお題も出題できます。この点が特にインサイダーゲームやお題当てゲームとは違った魅力を持っています。ゴール直前の類語からのにじり寄りやお題を決定づける最終ファクターの特定など最終盤面に特化したゲーム性を追求することができます。将棋に対する詰将棋のようなものだと考えるとイメージが湧きやすいではないでしょうか。
二十の扉の参考動画
記事を書くためにインターネットを彷徨っていたら1940年代当時の実際のラジオ番組をYoutubeにあげている人がいました。番組としての演出やGMを担当しているMCの回し、観客の反応もあり今日私たちが実際に遊ぶ形とはまた違っていますが、参考に聴いてみてはいかがでしょうか。
※少し調べたところ、ラジオ番組については放送後70年で著作権が切れるようです。記載の放送日が合っている前提では、2022年6月に切れているようなので掲載しました。問題があるようでしたらご一報いただけると助かります。
まとめ
今回は二十の扉の遊び方について紹介しました。調べてみるとアメリカでも日本でも戦後から1960年代に人気を博したゲームということで、驚きました。さらに上に紹介した動画では川端康成や高見順、武者小路実篤など昭和の大文豪の方々と今の私たちが同じ遊びに興じているシーンも聴けて、文字は時空を超越する、などとも言いますが、人の持つ知的好奇心の普遍性や知恵を使うことの楽しさを教科書に載っている人たちと教科書に載っていない方法で共有できる。何ていうか要するにエモいですよね。
是非皆さんも二十の扉で遊んでみてください。
それでは、また!