ミランダ警告|インサイダーゲームのお題紹介

ミランダ警告アイキャッチお題の感想・考察

こんにちは、パンダラヴァーです。
インサイダーゲームをもっと楽しむための攻略記事、お題の考察・紹介です。
今回のお題は「ミランダ警告」です。

お題紹介の記事を見る時の各項目の説明です。なんとなくわかるよ、って方は読まないでも大丈夫です。

お題の評価
お題が出るまでの難易度
S・A・B・Cの4段階です。制限時間内にお題が出るかどうかはインサイダー がどれくらい誘導する為に動くかという要素もあるので、ここでは村人しかいない場合を想定して評価しています。
インサイダーになった時どれくらい動かなくてはならないか、という指標とも言えます。

お題の認知度
低・中・高の3段階です。認知度が高いものならば、どのような場面でも気軽にお題として出すことができます。反対に認知度の低いものは出す時にプレイヤーを確認するなど注意が必要ですが、ルートが変わっているものも多くやりこみ派の方は特に楽しめるかもしれません。

オススメ度
☆の数で5段階です。☆が多いほどオススメのお題になっています。完全に私の主観ですが、お題を当てた時の気持ちよさや正体考察の白熱、言葉としての雑学的面白さなどを加味して評価しています。

・お題の基本構造
お題の因数分解
お題を要素に分解し、わかりやすく図式化しています。言葉の意味をインサイダーゲームで扱う形に変換しているイメージです。

想定ルート
基本構造からお題を出すのにクリティカルな質問を割り出し、お題が出るまでの質問ルートを想定しています。想定どおりにならないのがまた面白い!

・感想 考察
インサイダーゲームのオススメお題! みたいな多くの記事では、単語がとにかく羅列してあるだけでどのような点が面白いお題なのかちゃんを書いてあるものは少なく感じました。実際にプレイしてみての面白ポイントや失敗だった点などわかりやすく解説しています。

今回のお題

『ミランダ警告』

ミランダ警告(ミランダけいこく、英語: Miranda Admonition または Miranda warning)とは、アメリカ合衆国において、アメリカ合衆国憲法修正第5条の自己負罪拒否特権に基づいて米国連邦最高裁が確立した刑事司法手続の一つで、後述する各項目の告知が被疑者に対してされていない状態での供述(自白)は、公判で証拠として用いることができないとする原則である。日本語ではミランダ警告の他に、「権利の告知(権利告知)」、ミランダ・ルール、ミランダ準則、ミランダ法則などと訳される。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「あなたには黙秘権がある……」から始まる刑事ドラマなどで犯人を逮捕する際の一連の権利告知のセリフのことですね。
以下代表的な全文を載せておきます。

1. You have the right to remain silent.(あなたには黙秘権がある。)
2. Anything you say can and will be used against you in a court of law.(あなたの供述は、法廷であなたに不利な証拠として用いられる場合がある。)
3. You have the right to have an attorney present during questioning.(あなたは弁護士の立会いを求める権利がある。)
4. If you cannot afford an attorney, one will be provided for you.(もし自分で弁護士に依頼する経済力がなければ、質問に先立って公選弁護人を付けてもらう権利がある。)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

お題の評価

お題が出るまでの難易度 A

お題の認知度 高(ただし名称は低)

オススメ度 ☆☆☆☆☆ 五つ星

一言コメント
多くの人が知っているけれど名称が一般的でないお題、を採用するタイミングはなかなか難しい。

お題の基本構造

お題の因数分解

ルートが明快でインサイダーが仕事をする余白もあってシンプルに良問

想定ルート

質量はありますか? NO

人間の行動ですか? YES

職業を特定するとお題に近づきますか? YES 公務員→警察ですか? YES

シチュエーションを特定しますか? YES 犯人を捕まえる→犯人と一緒にいる

体の部位を特定しますか? YES 口→喋る行動

犯人を捕まえる時に警察が犯人に向かって喋る行動

ミランダ警告

感想・考察

このお題は「人の行動」をお題にしたもののなかでも、明確に「しているシチュエーション」が浮かびやすい、という点でいいお題かなと思っています。
「職業」「身体の部位」「質量のあるもの」など特定する要素が多いのも良いポイントの一つです。これにより、インサイダーが動くポイントを考えることもできますし、村人の当たりを引くチャンスも多くインサイダーの迷彩にもなります。
図示で書いた部分以外にも「アメリカ」と出してみてもイメージしやすく村を誘導できるかもしれません。
インサイダーゲームには魅力的なお題だと思うのですが、次項で軽く触れる「プレイヤーが正解ワードを知らない問題」に直面します。

プレイヤーが正解ワードを知らない問題

インサイダーゲームには、重大な問題「プレイヤーが正解ワードを知らない問題」というものが存在します。
これは「プレイヤー全員がお題のワードを知っていないとヒントが全部出尽くした段階でもお題を答えられないプレイヤーが存在することになり、ゲームとして成立しない」というものです。

この問題に関しては、実はそもそも問題ではなく明確にNG行為としてインサイダーゲームを紹介しているウェブサイトも多いです。

それでも私がこういう形で問題として取り上げている理由は
私が「村人全員が必ず知っているものではないお題を出しても良い」という肯定派の人間だからです。
この話については「ここで説明するには余白が狭すぎる」ので、別で詳しくお話しできればと思います。

余談

マイノリティリポートの予知が実際に起こるかどうかの印象的なシーン

ミランダ警告を作劇で印象的に使った映画といえばスティーブン・スピルバーグ監督の「マイノリティ・リポート」が思い出されます。以下ややネタバレ注意。

自分が人殺しをする瞬間を未来予知された犯罪捜査官のジョン(トム・クルーズ)は未来予知と全く同じ状況で被害者の男と対峙します。全く面識のない男を自分が殺すわけがない、と考えていたジョンでしたが男の泊まっているホテルの一室には、かつて行方不明となった自分の幼い息子を誘拐したと思われる証拠の数々がありました。男が殺したいほど憎むべき相手だと知ったジョンは予知と同じように銃を向けます。引き金を引いてしまえば未来予知のとおり、自分は殺人を犯してしまう。本当にそれでいいのか、とジョンは逡巡します。

そして……ジョンは未来予知の殺人をする時間になっても引き金を引かず、「You have the right to remain silent.(あなたには黙秘権がある。)」と犯人に告げます。

銃を撃たない、という「何かをしない行為」は芝居として表現するのは難しいと思うのですが、ここではミランダ警告を絞り出すように告げることによって、鑑賞者に「彼は殺す、ではなく逮捕する、を選択したのだ」と明快に伝えています。
とってもいいシーンですね。

まとめ

今回はお題「ミランダ警告」を紹介しました。
インサイダーゲームのルート想定としても良問で、かつアキネイターゲームなどに採用しても最も楽しめる魅力的なお題のうちの一つです。
是非出題してインサイダーゲームライフを楽しんでみてください。
それでは、また!

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